島根大学
1998 年 47 巻 1 号 p. 58-66
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現代詩において模倣の方法は、引用、改作、模作などの実験的な方法として試みられた。そういった現代詩の方法としての実験は、主として一九七〇年代において、入沢康夫、那珂太郎、大岡信などによって試みられた。なかでも、入沢康夫の実験作品は、「私の表現としての詩」という現代詩の共通認識を、その根底から批判していく試みではなかったか、というのが私の考えである。本稿では、現代詩状況において、入沢康夫の模倣の試みの果たした役割について明らかにする。
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