日本文学
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連句を教えるということ(<特集>日本文学協会第五三回大会報告(第一日目))
宮脇 真彦
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1999 年 48 巻 3 号 p. 12-18

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抄録

国語教室にあって連句を読むということの意義を、連句の付合の特質に探り、言葉と言葉との結びつきの中に必然的に立ち上がる意味を味わうことに見出そうとしたもの。それは、日常の世界において固定してしまった言葉と意味との関係を解体し、新たに言葉と意味との結びつく瞬間に立ち会わせることであり、その意味で連句を読む現場に生徒を立ち会わせることは、とりもなおさず文学を教えるということになるであろう。

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© 1999 日本文学協会
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