日本文学
Online ISSN : 2424-1202
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民族と女性、ゆらぐ<新しい女> : 植民地朝鮮における雑誌『新女子』を中心に
孫 知延
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2000 年 49 巻 5 号 p. 57-68

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抄録

一九二〇年、日本留学から帰国した金一葉らによって雑誌『新女子』が創刊された。女性の文学表現の場から、女性の主体性を立ち上げてゆこうとした意図には『青鞜』の影響が確かめられる。しかし、母性に統合されてゆく面をもった『青鞜』と違い、『新女子』における女性の主体性は、民族の主体回復の啓蒙的言説、上位概念とされる民族イデオロギーによって周辺化される。そこにひそむ男性中心のジェンダー秩序、帝国のイデオロギーを探る。

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