東京大学大学院
2001 年 50 巻 11 号 p. 1-10
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ホップソング等において現在でも反復され続ける夏の海における出会いの物語は、明治期の海水浴の誕生とほぼ時を同じくして語られるようになる。江見水蔭『海水浴』等のテクストに如実にあらわれているように、その場で男性の欲望に晒され続ける女性の身体は、男性を海水浴に誘う装置として機能し、さらに浜辺で<待つ>女性を男性が<さらう>といったようなジェンダー・ロールが、男性の欲望のもとに形象されることになるのである。
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