大阪教育大学
2002 年 51 巻 7 号 p. 1-9
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本稿は中世を中心とする歌謡の世界に歌われた子どもの年齢範囲の規定を目指す論である。子どもは七歳から歌謡に歌われ始め、十三歳までが歌う対象年齢とされたことを指摘した。そしてその年齢は、日本民俗における子どもの概念規定と軌を一にしていることが確認できる。また、「お月さん幾つ、十三七つ……」という童謡に見える「十三七つ」について、十三歳から十七歳までの恋愛対象となる娘のことを指すのではないかとの新解釈を提示することもできた。
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