奈良女子大学
2005 年 54 巻 11 号 p. 2-15
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周知のように、柳田國男に佐々木喜善を引きあわせ、『遠野物語』の成立に大きく関わったのは水野葉舟という人物であった。そして、これら三者をつなぐ媒介となったのは、怪談、怪異譚への強い関心に他ならない。本稿では、柳田と水野が「怪談」をいかに捉えていたかについて焦点をしぼり、前者は山人、後者は心霊現象と研究対象こそ大きく異にすれ、怪異譚がそれぞれの研究にとって不可欠な証拠として立ち現れたことを明らかにする。
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