佛教大学
2005 年 54 巻 7 号 p. 32-40
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反魂香をもって知られる李夫人譚は、源氏物語を始めとして、軍記、説話等のジャンルを問わず、中世文学一般に遍く受容されたが、その源泉は幼学四部の書の一、新楽府に求められる。ところが、その李夫人譚の原点、四部の書以前の形については、余りにも不明瞭な部分が多い。小論はその形成史の原像-言わば注釈史の彼方へ遡ろうとする試みである。なお小稿は、近稿「金日〓贅語-考子伝図と考子伝-」の序章を分載したものである。
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