日本文学
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無住と天台密教 : 『阿娑縛抄』と三河実相寺
土屋 有里子
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2006 年 55 巻 12 号 p. 12-20

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抄録

『沙石集』の作者無住は、天台密教についても相当な知識を有していたのではないか。無住と交流があったと思われる三河実相寺の住持であった無外爾然は、『阿娑縛抄』を成立後まもなく書写した人物であり、禅寺である実相寺において、『阿娑縛抄』の書写が行われていたこと、円爾弁円から台密栄朝流を伝授された白雲恵暁の灌頂の委細が、無住の天台密教理解の指標となり得ることを指摘した。

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© 2006 日本文学協会
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