田園調布雙葉中学高等学校
2007 年 56 巻 12 号 p. 1-10
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『うつほ物語』は、琴の一族の音楽物語を語る一方で、「蔵開」巻からは学問について語り始める。従来の研究では、<蔵開き>の行為は仲忠に「学問の後継者」という意識を覚醒させ、仲忠は琴から学問へ移行するというように、いわば二項対立的に音楽と学問を論じていた。本稿では、「学問」といえど、ひたすら仲忠の「声」が描かれていく点を取り上げ、音楽と学問の越境を語ろうとする『うつほ物語』の世界を提示する。
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