東京工業大学
2007 年 56 巻 8 号 p. 2-10
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読むことは唯一の意味の探究ではなく、意味の自由な創造である。しかし、この自由は恣意性ではない。読者はまず、作品という他者の言葉の秩序によって深く拘束されなければならない。そのとき、読者の自己は作品の言葉によって改変される。新たな意味の創造は新たな自己の創造でもある。だから、作品についてコンスタティヴに語ることはできない。自己を投入しつつパフォーマティヴに語るしかない。それは他者の言葉への応答である。
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