2007 年 56 巻 8 号 p. 20-28
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<子供の純性>という「物語」の上に成り立った大正期の<童話>の中で、「蜘蛛の糸」の「語り手」の異質さは際立っている。表層的には当時の<童話>的な「語り」を駆使しながら、その裏側で「読み手」に別の主題を読み取らせていくためである。道徳教材としても用いられることの多い「蜘蛛の糸」だが、その「語り」のベクトルを追うことで、更なる「読み」の可能性を考察してみた。
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