茨城キリスト教大学
2008 年 57 巻 1 号 p. 35-43
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高度情報化社会に突入した元禄〜享保の大坂で『曽根崎心中』は上演されたが、その情報化社会と作品の接点については従来あまり問題にされてこなかった。本稿では、主人公徳兵衛や敵役九平次の言動に、そうした当時の社会状況が色濃く投影されている点を指摘するとともに、従来、唐突と言われてきた九平次像の背後に手代層の反乱事件の多発という、当時の社会不安があったことを指摘した。
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