日本文学
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「読むこと」の理路を求めて : 芥川龍之介「秋山図」を素材に(<特集>日本文学協会第62回大会報告(第一日目) <言葉の力>をめぐって-文学教育の転回と希望-)
馬場 重行
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2008 年 57 巻 3 号 p. 2-9

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抄録

本稿は、「読むこと」とは何かという問題を考えた論である。田中実氏の「<他者>へ」という論文を基点に、対象を捉えることとはいかなる問題を内包しているのかに焦点を当てて考えてみた。池田晶子が指摘した「言葉の不思議」や内田樹氏の論考などをもとに、芥川龍之介の「秋山図」を具体的素材として考えたが、<明日の教室>を展望するためには、「読むこと」の理路を明らかにしなくてはならないことが、改めて明確になった。

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© 2008 日本文学協会
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