名古屋大学大学院
2008 年 57 巻 9 号 p. 1-10
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『大和物語』の<歌ことば>には、他に例を見ないような特殊な用法のものがいくつか認められ、生き生きとした人間像を描くことに成功している。類型化されていないそれらの<歌ことば>は、標準的なことばのつながりの上に、さらに一層のレトリックが施されたものだと考えられ、<歌ことば>に注目してこの作品の表現を考えると、形態上いわれるような「未熟さ」と相反する、遊びなれた表現の様相を指摘することができる。
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