東京都立日比谷高等学校
2009 年 58 巻 6 号 p. 36-44
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『竹取物語』における天の迎えと浄土教で語られる極楽の迎えの類似性は、すでに指摘されてきたところである。本稿では、往生説話を比較対象とし、『竹取物語』の「天の羽衣」の独自性と『日本往生極楽記』第二十一話における「天衣」の役割が対応する点を端緒に、往生説話における「天衣」の意義を分析することによって、両者に共通する世界観や、物語成立に果たした浄土教の影響を指摘する。
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