千葉大学
2010 年 59 巻 11 号 p. 59-69
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日本の児童文学が、「戦後」ないし「現代」において、子ども・家族・社会のつながりをいかなるものとして捉えてきたかを検証した。とくに、一九五〇年代から六〇年代にかけての少年少女向け翻訳叢書の媒介関係にみる三者関係の理想、七〇年代以降の創作における三者のつながりの破綻で家族が分立していくこと、八〇年代以降のファンタジーにおいて「社会」を抜いて「国家」が描かれる対象として目立ってくることなどを指摘した。
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