早稲田大学高等学院
2010 年 59 巻 12 号 p. 22-31
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明治期の散文実践運動である写生文に関しては、これまで、俳句や短歌、同時代文芸思潮の視点から取り上げられることが多かった。本論は、写生文を報道における新たな事実の報告、現地の実況中継の可能性を有していた文章として再考することを目した。そのため、正岡子規の高弟で俳人として知られる寒川鼠骨の写生文集『新囚人』をルポルタージュとして再考し、写生文家であり正岡子規や河東碧梧桐とも親交があった、市井の一文章家、西遼一の営為を取り上げた。
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