日本文学
Online ISSN : 2424-1202
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「自分とは何か」を問い続ける<言葉の力> : 川上弘美『神様』を例にして(<特集>リテラシーと文学)
鎌田 均
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2011 年 60 巻 1 号 p. 63-72

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抄録

昨今の「日本語」あるいは「表現」のブームの過熱ぶりについてその背景が何かを探り、そのことに拘っている私自身の中の蟠りとは何かを明確にする。そして更に、言語技術教育の面ばかりが強調されがちな、いわゆるリテラシーについて私見を述べ、本来国語教育、就中文学教育における「ことばの力」とは何を目指し、どこへ向かって機能すべきかを論じている。その際、今年実践した川上弘美の『神様』を教材として考察してみた。

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