日本語の研究
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分類コードつき八代集用語のシソーラス
山元 啓史
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2009 年 5 巻 1 号 p. 46-52

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抄録
古語はさまざまに表記されるため、コンピュータで処理・分析するのは難しい。これを確実に行うためには、一貫した基準で表記を統一する必要がある。本稿では、分類語彙表のコード体系に準拠した歌ことばシソーラス(語彙一覧表)の作成について報告する。さまざまに表記された語はコンピュータでシソーラスを参照することで、一貫した手続きで代表的な語形や語彙コードに変換することができる。筆者は、八代集(905頃-1205)の和歌、約9,500首に見られるさまざまな表記を収集し、シソーラスを作成した。これにより、異形同語の特定と分類カテゴリ別の検索・集計が簡易にできるようになった。
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