日本語の研究
Online ISSN : 2189-5732
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特集 2018年・2019年における日本語学界の展望
 
  • 大川 孔明
    2020 年 16 巻 2 号 p. 133-151
    発行日: 2020/08/01
    公開日: 2020/08/14
    ジャーナル フリー

    本稿では、文連接法(接続詞、指示詞、接続助詞、無形式)を指標に、クラスター分析を用いて平安鎌倉時代の文学作品を比較し、それらがどのような文体類型として位置づけられるのかを考察した。その結果、平安鎌倉時代の文学作品は、相対的に[1]接続助詞率が高い接続助詞型(『竹取物語』『源氏物語』など)、[2]接続詞率・指示詞率が高い接続詞指示詞型(『大鏡』『宇治拾遺物語』など)、[3]無形式率以外の数値が低い無形式型(『蜻蛉日記』『徒然草』など)に分けられることを明らかにした。また、和漢の対立と文連接法が文体的に関係していることを指摘し、さらには、典型的和文の文体的特徴が接続助詞に現れることから、典型的和文の実態の一端を明らかにした。

  • 今村 圭介, ダニエル ロング
    2020 年 16 巻 2 号 p. 152-167
    発行日: 2020/08/01
    公開日: 2020/08/14
    ジャーナル フリー

    本論は旧南洋群島の各言語との比較を通して、ヤップ語における日本語起源借用語の特徴とその背景を明らかにしようと試みるものである。ミクロネシア連邦ヤップ州は日本統治前から多言語状況を形成しており、その点で他の旧南洋群島の地域とは状況が異なっていた。ヤップ州における日本人人口の割合は小さかったが、多言語状況からリンガフランカとして日本語が使用されていた。そのような状況から日本語起源借用語は、取り入れられた数は少なかったが、他地域よりも頻繁に意味変化が起こっていた。また、日本語からの音韻的な影響も強く見られた。旧南洋群島全体としての借用語の類似点に加えて、地域の個別的特徴が見られることが明らかになった。

〔書評〕
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