日本観光学会誌
Online ISSN : 2436-7133
Print ISSN : 1341-8270
食文化をいかした県境地域の観光活性化に関する研究
高橋 大輔
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 51 巻 p. 30-44

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抄録

本稿は、地域資源活用が分断される県境地域において「食」の観光振興に関する地域一体的な取組の実態を 把握するとともに、具体事例として両毛地域における取組の詳細を明らかにしたものである。 アンケート・ヒアリング調査から、県境地域では地域活性化を目的として観光振興策への展開がされやすい 「食」の取組が各地域で実施されていることが明らかとなった。県境を越えて取り組む地域は11県境地域が把 握され、食の地域資源の相互補完や融合によって様々な取組が展開されていることがわかった。 事例として取り上げた両毛地域では「麺」を活用した取組が行われており、当初は個別自治体での取組であっ たものが県境を越えた組織化によって料理を組み合わせながらイベントを展開することで集客効果を得ている ことが明らかとなった。

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© 2010 日本観光学会
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