工業化学雑誌
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塩化亜鉛と塩化マグネシウムとの混合物を用いて賦活した活性炭および塩化マグネシウム賦活炭
山田 大十
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1959 年 62 巻 6 号 p. 767-769

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抄録
前報と同様に塩化亜鉛節約の目的で塩化亜鉛と塩化マグネシウムとの混合物を賦活剤として活性炭を調製し,得られた賦活炭の性能試験を行った。またこれと比較する目的で塩化マグネシウムのみを賦活剤として活性炭を調製し,この性能試験をも行った。その結果,塩化亜鉛と塩化マグネシウムとの混合物を用いて賦活した場合には,低温賦活炭(230℃)の吸着能が大きく,高温賦活炭ほどその吸着能は小さいことがわかった。そしてこの種の活性炭の吸着能は塩化亜鉛賦活炭(原料と同量の塩化亜鉛を用いて1時間賦活したもの)のそれより小さい。また塩化マグネシウムのみを賦活剤とした活性炭の吸着能は,前二者のそれより小さく,低温賦活炭ほどその吸着能が大きいという結果が得られた。
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