工業化学雑誌
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自燃性2元推進剤の着火遅れにおよぼすパラメーターの影響(II)-加圧雰囲気下におけるその変化-
岩間 彬山崎 毅六
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1960 年 63 巻 11 号 p. 1883-1886

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抄録
加圧状態の空気または酸素雰囲気のなかにおいて,燃料希薄の混合条件で白色発煙硝酸(WFNA)を酸化剤とするフルフリルアルコール(FA),およびトリエチルアミン(TEA)の着火遅れについて研究した。加圧により着火遅れは減少し,前者は高温過程の遅れ(τ2)が極端に短かくて,圧力によるその変化は明瞭ではないが,低温過程の遅れ(τ1)が短かくなるのが目立ち, 後者でもτ 1 にはその影響が大きくτ2に対しては小さい。全着火遅れτtmsと空気雰囲気の圧力Pkg/cm2abs.との間にはフルフリルアルコールについて0.18~6.Okg/cm2abs.においてτtP0.6=一定;トリエチルアミンについて0.41~6.Okg/cm2abs.においてτtP1.0=一定が実験式として得られ,低圧側で先に得た圧力指数と大きな違いは生じなかった。酸素雰囲気はトリエチルアミンのτ2を縮めるのに著効があることを確かめた。
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