工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
ISSN-L : 0023-2734
カーボンねつ合物の流動性に及ぼすねつ合条件の影響
岡田 純
著者情報
ジャーナル フリー

1960 年 63 巻 12 号 p. 2077-2080

詳細
抄録

前報では, カーボンねつ(捏) 合物のバインダー量およびねつ合物温度(押出時の) が, 流動性に及ぼす影響についてしらべたが,それに引続いて,同じ押出試験機を用いて,ねつ合物をつくる際のねつ合工程の条件(ねつ合温度,ねつ合時間) の影響についてしらべた。押出圧力P は, ねつ合時間とともに, 初めは若干減少するが, のち急激に増加する。この傾向は,ねつ合温度が高いほど著しい。また,バインダー量の少ないものほど著しい。Pを押出有効圧力(P-Pf),押出停止圧力P-Pfに分けて, 実験結果を示し, これらに対して考察を加えた。混合均一化, バインダーの粒への浸透, バインダーの重合硬化の三つの仮定により, この現象がおこると考えられる。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top