1960 年 63 巻 12 号 p. 2077-2080
前報では, カーボンねつ(捏) 合物のバインダー量およびねつ合物温度(押出時の) が, 流動性に及ぼす影響についてしらべたが,それに引続いて,同じ押出試験機を用いて,ねつ合物をつくる際のねつ合工程の条件(ねつ合温度,ねつ合時間) の影響についてしらべた。押出圧力P は, ねつ合時間とともに, 初めは若干減少するが, のち急激に増加する。この傾向は,ねつ合温度が高いほど著しい。また,バインダー量の少ないものほど著しい。Pを押出有効圧力(P-Pf),押出停止圧力P-Pfに分けて, 実験結果を示し, これらに対して考察を加えた。混合均一化, バインダーの粒への浸透, バインダーの重合硬化の三つの仮定により, この現象がおこると考えられる。
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