1960 年 63 巻 12 号 p. 2094-2100
型白金ルツボを使用して,フッ化カリウム融剤法の実験を試みた。成育したバタフライ型双晶の数,結晶板の厚み方向の型白金ルツボを使用して, フッ化カリウム融剤法の実験を試みた。成育したバタフライ型双晶の数, 結晶板の厚み方向の成長速度と横方向の成長速度の比,結晶板の厚みのいちよう性は,原料溶解過程における炉内温度の変動幅,ルツボ上下での温度差によって徐冷条件が同一であっても著しく変化する。厚みのいちような大型の簿板状結晶板を得るためには,溶融過程での温度変動幅を増すか,ルツボ下部の温度と上部の温度との差を大きくする必要があるが,このようにすると,バタフライ型双晶の数は増加する。溶解過程での加熱条件が結晶の成育状態に影響を及ぼす理由は,融液中の上下方向の濃度勾配が変化するためと考えられる。
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