1961 年 64 巻 5 号 p. 810-814
プロセス用ガスクロマトグラフの適用によってブロセスガスを連続的に多数回採取分析する場合, 研究室的な使用とは 異なって非常に大きな負荷をカラム充填物の上に与える。著者らはモレキュラーシーブ13Xを充填した吸着カラムを用 いてコークス法における水性炉,発生炉ガス中の残存酸素量を分析対称として連続分析を行なった。その場合,試料ガスキャリアーガス中の水分除去を十分に行なわねばカラム特性が変化してほとんどプラント用分析計として適用できない。カラム特性の移動は,その使用初期よりあたかもカラム実効長の減少を示すような方向性をたどり,酸素,窒素各ピーク間の分離度は減少,各ピーク高は増加する。カラム内流入ガス中の含水量を-50℃(露点)以下に抑えることによって,カラム特性の変化率を極めて小さくできる。
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