ることによって濃厚なスズ酸ソーダ溶液を調製する研究を行なった。
その基礎的実験としてアルカリ溶液中におけるスズリ陽極挙動, 不動態化に達する限界電流密度とアルカリ濃度との関係,温度の影響,電流効率,溶出速度および隔膜材質等について測定を行ない,これらの実験結果に基づいて最も好適と認められる条件を採用し,スズ酸ソーダ溶液の電解調製を行なった。
すなわち,5%カセイソーダ溶液1lを電解液とし,温度50℃ で陽極電位をN酸化水銀電極照合で-0.800Vに保ちながら電解を行ない,短時間で高濃度にまでスズ酸ソーダを溶出させることができた。
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