1963 年 66 巻 1 号 p. 92-95
比較的容易にアルコール成分を脱離し得るポリメタクリル酸エステルとして,トリメチルシラノールおよびベンジルアルコールのエステルを選び,これらのエステルについて,アニオン重合を二,三試みた。また比較のため相当するアクリル酸エステルについても同様な実験を行なった。
これらの実験によると,アニオン重合ポリアクリル酸エステルを加水分解したポリアクリル酸が結晶性であったのに対し,ポリメタクリル酸エステルから得られるポリメタクリル酸は非晶性であった。アイソタクチックポリメタクリル酸メチルを加水分解したものも同様に非晶性であった。
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