四塩化炭素-スチレン系のテロメリ化反応で得られた,平均重合度約40のオリゴスチレンの分子量分布を測定した。分別は,溶離型カラムクロマト法によった。20φ×2000mmの硬質ガラス管に160~200meshに整えた石英粉,シリカゲル粉を充填したカラムを使って分別効果を検討した結果,この種のオリゴマーについては後者の方が分別効果が大きいが,実用上はいずれも効果的に分別できることがわかった。展開剤にはMeOH-MEK系を連続組成変化するようにして用い,分子量分布,試料の数平均分子量と極限粘度の関係を検討した。この結果,溶離クロマト法は低重合体の分別,分子量分布測定に有効であり,再現性もよいことが明らかになった。オリゴスチレンの分子量分布曲線は,ポリスチレンのそれと比較して正規分布に近いようである。分別オリゴスチレンの数平均分子量とベンゼン溶液25℃で測定した極限粘度の関係式として,次式を得た。
[η]=3.03×1mm-4M0.62
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