1964 年 67 巻 1 号 p. 261-264
ジルコニウムリン酸塩-トリエチルアルミニウム系触媒によるエチレン高重合反応の研究を行ない,ジルコニウムリン酸塩の焼成によるその構造変化と重合活性物質との関連性について,次の結果をえた。
用いたジルコニウムリン酸塩は,二水素リン酸ジルコニウムから焼成によって無定型のピロリン酸ジルコニウムに変化し,その量に応じて重合活性が大となる。この割合は焼成温度の上昇とともに大きくなるが,700℃以上の温度では,表面積の低下により重合活性が減少する。重合活性物質は,固体上のZr→OとAlEt3の相互作用によって生成するものと推論した。
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