工業化学雑誌
Online ISSN : 2185-0860
Print ISSN : 0023-2734
ISSN-L : 0023-2734
ジルコニウムリン酸塩-トリエチルアルミニウム系触媒によるエチレンの高重合反応
鍵谷 勤清水 剛夫左納 武蔵東 浩司福井 謙一
著者情報
ジャーナル フリー

1964 年 67 巻 1 号 p. 261-264

詳細
抄録

ジルコニウムリン酸塩-トリエチルアルミニウム系触媒によるエチレン高重合反応の研究を行ない,ジルコニウムリン酸塩の焼成によるその構造変化と重合活性物質との関連性について,次の結果をえた。
用いたジルコニウムリン酸塩は,二水素リン酸ジルコニウムから焼成によって無定型のピロリン酸ジルコニウムに変化し,その量に応じて重合活性が大となる。この割合は焼成温度の上昇とともに大きくなるが,700℃以上の温度では,表面積の低下により重合活性が減少する。重合活性物質は,固体上のZr→OとAlEt3の相互作用によって生成するものと推論した。

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© 社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top