1965 年 68 巻 2 号 p. 362-364
AlEt3-TiCl4-アミン系触媒によるブタジエンの重合において,アミンを添加したときの生成ポリマーのミクロ構造の変化を検討した結果,ある種のアミンを加えると生成ポリマーのシス構造が減少し,一方,トランス構造が増大することを見出した。また, AlEt3-TiCl4-N-メチルアニリン系触媒で, N-メチルアニリンの量をふやしてゆくと, 重合速度は, はじめ低下するが,ついで徐々に増大し,N-メチルアニリン無添加の場合よりも大きくなる。N-メチルアニリン/TiCl4=1.30で重合速度は最大となり,それ以後再び低下する。この際の生成ポリマーのミクロ構造の変化の過程をも調べ,重合機構を論じた。
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