1965 年 68 巻 2 号 p. 358-362
ピスシクロペンタジエニルチタニウムジクロリドと,ある種の有機金属化合物は,水素またはアルゴン雰囲気下反応してオレフィンの水素添加触媒を与えた。このさい水素雰囲気下の反応では水素を吸収した。この触媒は炭化水素可溶であり,常温,常圧下でシクロヘキセンを容易に水素添加して定量的にシクロヘキサンを与えた。有機金属化合物としてはグリニャール試薬,n-ブチルリチウムが適当であり,ジエチル亜鉛,アルキルアルミニウムは活性を示さなかった。また,ビスシクロペンタジエニルジメチルチタニウムを水素分解してえられるビスシクロペンタジエニルチタニウムは単独で水素添加活性を示した。
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