工業化学雑誌
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チタネート樹脂塗料の合成
竹下 寿雄宮内 徳之
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1965 年 68 巻 9 号 p. 1721-1725

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抄録

テトラブチルチタネート(TBT)をはじめ, 多価アルコールと反応させて多価アルコールチタネートにし, のちアマニ油脂肪酸で残存水酸基をエステル化する形,はじめペンタエリトリットをアマニ油脂肪酸で部分的にエステル化しておき,のちTBTと反応させてチタネート樹脂化する形,同じくペンタエリトリットのアマニ油脂肪酸セミエステルをTBTの部分的なキレートと反応させて, チタネートキレート樹脂化する形, 以上3 種のチタネート樹脂を合成し, とれらの溶液を常温乾燥性ワニスとして用いた時の塗膜の乾燥速度・硬度・耐屈曲性・耐水性・耐沸騰水性・耐アルガリ性を測定した。その結果,第3番目の種類のうちには,非常にすぐれた塗膜を与える樹脂があることがわかった。たとえばぺンタエリトリットアマニ油脂肪酸ジエステルをTBTジアセト酢酸エチルキレートに対して, 水酸基がキレートのアルコキシル基と当量になるように反応させてつくったチタネートキレートワニスの塗膜はmm合格,耐水性3日間,耐熱湯性15min間異常なしであった。

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