1966 年 69 巻 9 号 p. 1886-1891
両性界面活性剤金属塩を添加した液体炭化水素の電導度ならびに流動帯電量を測定した。濃度10-6~10-4mol/lで,電導度は10-12~10-11Ω-1.cm-1(空試験:10-15~10-13Ω-1.cm-1),当量電導度は10-9~10-7Ω-1.cm-1/mol/lを示した。流動帯電量は空試験の15~60μμC/cm3から大体0にまで低下した。流動帯電量は電導度に比例すると考えられているが,両性界面活性剤金属塩を添加した場合には,電導度が同じでも流動帯電量は異なった。これは界面活性剤の化学構造ならびに金属根に関係している。液体炭化水素では,界面での吸着が帯電の発生,ならびにその防止にとって支配的と考えられる。
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