1967 年 70 巻 12 号 p. 2376-2379
改良コバルト-カーボン触媒は,エチレンの高重合反応以外に二量化反応および異性化反応の触媒活性を有している。エチレンは溶媒キシレン中で容易に高重合反応,二量化反応を起こし,その速度は前者では130℃付近,後者では120℃付近に最高値を示す。見かけの全活性化エネルギーは,高重合反応については3.2kcal/mol,二量化反応については5.4kcal/molがそれぞれ得られた。得られるポリエチレンの分子量は,反応温度の上昇によって直線的に減少する。高重合反応では,反応時間とともに重合速度は低下するが,二量化反応ではむしろ増加が認められ,エチレンによって新しい活性点が形成されると考えられる。ついてニッケル触媒の場合と比較して検討した。
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