1968 年 71 巻 2 号 p. 237-241
1 , 4 - ジエン合成触媒, 塩化コバルト・1 , 2 - ビス( ジフェニルホスフィノ) エタンコンプレックス- トリエチルアルミニウム系の活性化機構を考察するため還元生成物, 水素化コバルト・1 , 2 - ビス( ジフェニルホスフィノ) エタンコンプレックスと種々の有機アルミニウム化合物と組みあわせ, ブタジエン- エチレンおよびイソプレン- エチレン反応の条件を検討した。
反応活性および選択性の両方から活性化剤として, ジエチルアルミニウムクロリドが最もすぐれていることが明らかになった。還元力の強いトリエチルアルミニウムと,活性化に最も有効なジエチルアルミニウムクロリドとを同時に用いると,塩化コバルト・1 , 2 - ビス( ジフェニルホスフィノ) エタンコンプレックスは最も高い効力を発揮することが示唆された。水素化コバルト・コンプレックスの活性化は一般にルイス酸性の化合物で行なわれることが明らかになった。
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