工業化学雑誌
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アクロレインの気相酸化によるアクリル酸の合成II.MoO3:V2O5:Al2O3触媒によるアクロレイン酸化反応の速度論的解析
井上 英武伊藤 博夫北原 雅夫
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1968 年 71 巻 6 号 p. 849-852

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抄録

酸化モリブデン-酸化バナジウム-酸化アルミニウム/アルミニウムスポンジ担体触媒(粒径2.4~3.4mmφ)を用いて,アクロレインを高温気相接触酸化してアクリル酸の流通法による合成を行ない,反応結果の解析を行なった。その結果,アクロレインおよび酸素の触媒表面上への拡散に比較して,触媒活性点における化学反応がきわめて早いと仮定することにより,酸素ガスの物質移動係数kB=0.724×nT1.045(mol・hr-1・cat・l-1・atm-1)を算出した。この値を用いた場合反応速度の計算値と実験値が比較的良い一致を示した。

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