1968 年 71 巻 6 号 p. 887-891
官能基としてN-ブトキシメチルアミドと酸アミド基を含む反応性アクリル系高分子の橋かけ反応についてTorsional Braid Analysis (TBA) を用いて検討した。TBA 法は今までは主に高分子の粘弾性の熱的変化の測定に用いられていたもので,,橋橋かかけけ反応については定性的な反応過程の追跡がわずかに行なわれているに過ぎない。本報ではアクリル系高分子の橋かけ反応の速度論について化学的手法との対比において剛性率を用いる速度式によって定量的な取り扱いを可能にした。その結果,この系では反応初期では2次反応式に従い,活性化エネルギーと官能基の相互反応性も通常の化学的手法から求めた値と一致した。そして官能基の反応率の変化は橋かけ反応の進行と対応することがわかった。
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