日本化學會誌
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有機化合體を用ふる分析化學(第三報)
サルチルアルドオキシムによる銅と鉛との分離定量附.鉛の新定量法
石橋 雅義岸 春雄
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1934 年 55 巻 10 号 p. 1067-1069

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抄録

1. 鉛は中性内至強アンモニヤ鹽基性溶液(pH>6.5)よりサルチルアルドオキシムによりて定量的に沈澱す.
2. 沈澱乾燥體(約105°)の組成は(C7H5O2N)Pbなり.
3. 沈澱は純水に多少溶解すれ共20%以上のアルコールを含める水には殆ど不溶性なり.
4. サルチルアルドオキシムによる銅,鉛沈澱時の水素イオン濃度を吟味し兩者の分離定量の可能なる理を明かにすると共に.其の共存溶液より兩者を完全に分離定量し得たり.

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