1.銅,カドミウムの共存する溶液より銅をサルチルアルドオキシム鹽として沈澱定量し,其の濾液よりカドミウムをオキシキノリン鹽として定量し得たり.
2.斯る有機試驗藥のみよりする銅とカドミウムとの分離定量て際し,適當過剩のサルチルアルドオキシムの存在はオキシキノリンによるカドミウムの定量に全く影響を及ぼさず.
3.第一報及び本法を比較するに正確度に於ては殆ど差異なく,實験操作の難易も熟練すれば相似たり.只第一報に在りては電解装置を要し本法に於てはオキシキノリンの高價なるを缺點となす.
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