1935 年 56 巻 10 号 p. 1265-1266
Einsteinの瀰散の理論に依れば正負のイオン間の距離がε2〓2/3DkTより大なるときは益其の距離を増加しε2〓2/3DkTより小なるときは益其の距離を減少することが知られる.從つて兩イオン間の距離がε2〓2/3DkTより小なる一對の正負のイオンは常に伴つて移動するから溶液の電氣傳導に關係しない.從つてε2〓2/3DkT以内の距離に接近せる一對の正負のイオンを特にIon Pairと稱するのが至當である.
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