日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
所謂Ion Pairに就て
金子 清次
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1935 年 56 巻 10 号 p. 1265-1266

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抄録

Einsteinの瀰散の理論に依れば正負のイオン間の距離がε22/3DkTより大なるときは益其の距離を増加しε22/3DkTより小なるときは益其の距離を減少することが知られる.從つて兩イオン間の距離がε22/3DkTより小なる一對の正負のイオンは常に伴つて移動するから溶液の電氣傳導に關係しない.從つてε22/3DkT以内の距離に接近せる一對の正負のイオンを特にIon Pairと稱するのが至當である.

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© The Chemical Society of Japan
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