1938 年 59 巻 5 号 p. 702-708
1. ThBを放射性指示體としてカルシウムの微量分析法二法を試みたり.
2. 之等を牛乳及び人尿中に含有せらるるカルシウムの定量に應用したるに,一法は其儘直接有効に適用せられ,他法は共存する燐酸の妨害作用の爲めに適用不可なることを認めたり.
3. 適用可能なる一方法(著者等の考案に成る)及び容量分析にて各試料中のカルシウムを定量するに兩者の定量結果は近似的に相一致す.
放射分析容量分析
牛乳に於て: 0.054% 0.048%
人尿に於て: 0.008% 0.006%
本實驗遂行に當り辱うせる日本學術振興會の御援助に對して深厚なる謝意を表す.
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