日本化學會誌
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チタンの定量分析法に就て
石橋 雅義品川 睦明
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1938 年 59 巻 8 号 p. 1027-1033

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抄録

1. オキシンによるチタンの定量分析三法は何れも滿足すべき定量法なるを認めたるが,その各々の長短を檢討して實驗上必要なる注意事項を附加した.
2. 亞ゼレン酸によるチタンの定量法を改善した.
3. 過酸化水素によるチタンの比色法に於てMethylenblue及びMethylred等の共に溶存する酸性溶液(紫色)を白色電燈光源よりの光を濾光液に使用する事によりて, Duboscq型比色計を用ひて頗る簡易且つ正確にチタンに對する比色定量の目的を達し得た.此の改良法は廣く一般の黄色溶液に有効に適用し得らるべしと推察せられる.

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© The Chemical Society of Japan
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