日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
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2, 3-ヂメチル-1, 2, 3, 4, 10, 11-ヘキサヒドロ-フルオレニルアミンの合成
(ヘキサヒドロ-フルオレン誘導體の合成第二報)
藤瀬 新一郎奥寺 正笹川 文之
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1939 年 60 巻 1 号 p. 18-20

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抄録

2, 3-ヂメチルーブタヂエンと桂皮酸を縮合し2-ワェニル-4, 5-ヂメチル-Δ4-テトラヒドロ安息香酸とし,更に還元,閉環反應を行ひヂメチルーヘキサヒドローフルオレノン(I) (融點67~68°)を得.之のオキシム(IV融鮎159~160°)を接觸遠元しヂメチル-ヘキサヒドローフルオレニルアミン(V.醋酸鹽融鮎172~173°)を得た. I, IV, Vは立體異性體が多く存在すると豫想せらるるが,著者等の得たものは何れも純粹な化合物で且收量の點からIV. Vの生成に際しては立體異性體の混合物を生じたとは推定せられぬ.ヂメチルーヘキサーヒドローフルオレノンのセレン脱水素に際し著者等の用ひた反應温度及時間ではヂメチルーフルオレン(融點125°)と他にカルボニル基を保有せるヂメチルーフルオレノンをも得た.

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