1939 年 60 巻 2 号 p. 122-125
たいわんくろもじ(Litsea cubeba Pers.)の種子は44.0%の脂肪を含有し常温にて固體状を呈す.不鹸化物4.4%を含みこの中芳香揮發油分3.1%を占めシトラール,メチルヘプラノンのほぼ等量よりなり他にシトステリン存在す.脂肪酸はラウリン酸を主成分とし53.2%を占め他はカプリン酸22.9%,ミリスチン酸4.5%,不飽和酸は19.6%にしてリンデル酸(C12H22O2),テトラデセン酸,オレイン酸,リノール酸よりなり尚微量なれどもヘキサデセン酸の存在をも推定するものなり.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。