日本化學會誌
Online ISSN : 2185-0909
Print ISSN : 0369-4208
水性ガス變換用ニツケル觸媒に就て
堤 繁
著者情報
ジャーナル フリー

1939 年 60 巻 3 号 p. 311-313

詳細
抄録

硝酸加里又は炭酸加里を含むニツケル6gに相當する觸媒を使用し400°にてPH2O/PCO=1.78又は4.13にて水性ガス反應を行はしめたる結果は次の如し.
1) 水性ガス反應に於けるメタンの生成を喪失せしむるに要せし硝酸加里添加量はNi, Ni+10% Al2O3, Ni+5.0% Al2O3及びNi+2.5% Al2O3觸媒に對しては何れも1.5~2.0gにしてNi+10% CuO觸媒に於ては0.2g以上なりき.
2) 硝酸加里を含まざるNi+10% MgO觸媒に於けるメタンの生成量は比較的少なるに拘らず, 0.2~2.0gの硝酸加里の添加に依りてもメタンの生成は喪失するに到らざりき.
3) 炭酸加里は硝酸加里に比しメタン生成抑制劑として餘り有效ならざりき.

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top