1939 年 60 巻 7 号 p. 625-631
1) 精製乾燥蟻酸ソーダの加熱曲線を示差法により次の轉移點を確定すると共に反應生成物の分析によつて該點の反應を決定した.
258°C融點
308°C 2HCO2Na=Na2CO3+CO+H2 (1)
353~426°C 2HCO2Na=Na2C2O4+H2 (2)
徐熱して356~426°Cに達せしめ約10分間加熱すると蓚酸鹽は40%附近だが急熱すると約70%に達する.
2) 蟻酸鹽の窒素氣流中に於ける熱分解は空氣中のものと略同一で特に酸素の影響を認めない.
3) 含水蟻酸鹽は126°Cで凡ての水を失ふ.
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