1940 年 61 巻 11 号 p. 1172-1175
この實驗は絲状菌酵素に於て, Maltose, α-Pheno1-glucosid, Saccharoseに對する分解作用が,唯一種の酵素によつて爲されるか,或は夫々の基質に對する別個の酵素によるものかを明にする目的で爲された,その爲に, Takadiastase,及びくろかび(Aspergillus niger)酵素の吸着分別,熱及び水素イオンによる不活性化を行ひ,其際之等基質に對する作用が獨立的に行動するか,又は連繋的なるか,を檢した.その結果, 3種基質に對する作用はそれぞれ獨立の行動をするのがみられた。
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