1940 年 61 巻 12 号 p. 1256-1260
種々組成の酒石酸-銅-アルカリ系錯鹽熔液について系統的に吸收帶を測定した結果一般に
1) 苛性曹達の量が酒石酸及硫酸銅の合量に對して當量に達する迄は苛性曹達の添加量の増加と共に第二吸收帶は振動數大なる方へ特殊吸收帶は振動數小なる方へずれ前述の當量の時に曲線は最も尖鋭となる.
2) 當量より小過剰の苛性曹達が加はつても,第二吸收帶の位置はあまり変化なく,場合によつては逆に振動數小なる方へずれることもある.一方特殊吸收帶は今度は振動數大なる方へずれて行く.
3) 苛性曹達の濃度が大となると第二吸收帶も特殊吸收帶も著しく振動數大なる方へずれ,錯鹽は安定化する.
この記事は最新の被引用情報を取得できません。