日本化學會誌
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臺灣近海産魚油の化學的研究(第一報)
臺灣産油鮫(猫江鱶)肝油に就て(其一)炭化水素
畑 忠太國崎 辰喜
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1940 年 61 巻 12 号 p. 1292-1296

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抄録

臺灣近海産油鮫の一種土名猫江鱶は高雄近くの深海に捷息する小型の鮫にして,その肝臓の肝油含量は85%に相當し,油の性質は比重低き所謂スクアレンを主成分とする相鮫系の肝油なり.その不鹸化物中炭化水素に就き精査せるに不鹸化物總量87.5%の中,炭化水素は95.7%を占め,その大部分はスクアレンにして他にプリスタン,ザメン存在し更に微量なれども低沸點部にヂエチレン系炭化水素と推定し得るものの存在を確めたり.

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